ことば遊び魔辞句大辞典 表紙
ことば遊び魔辞句大事典
知的遊戯体系下約〓項+見て楽しめる図説を満載
弄辞師 荻生待也著
インテンショナル・イミテーション
俗にいう「やらせ番組」のこと。
ショッキングシーンを見せる、いわゆるキワモノの過半は、プロダクションのスタジオにおいて細工して録画された仕組まれた虚像なのである。今やテレビ番組の十八番となっており、視聴率が高まるのをいいことに、平然とまやかし番組を放映している。視聴者も舐められたものだ。
下戸の酒恨み
下戸の酒恨み
下戸が上戸いびりをすること。
酒臭い、に始まり、やれ無様だの、トラになるまで飲みたいかねえ、酔いどれて卒中死しても俺はしらんなど、素面で責めたてる舌鋒は手厳しい。アルコールが入っての管巻きと違って、可愛げがないのである。「酒恨み」はもちろん逆恨みのもじりである。
惹句マニア
キャッチコピーに販促の霊力が宿ると信じ込んでいる人たち。
新聞雑誌などペーパーメディア時代の、自由発想に基づくキャッチフレーズ万能を信奉している旧世代コピーライターによく見受けられる。現今のキーワード(「キラーワード」参照)マニアの対応語である。
かくいう荻生も「惹句マニア」の1人で、ネット上の検索エンジンのヒット率で見出しを決めてしまうSEOとかいうキーワード方式を無視しつづけている。そのためかわがネットショップやホームページやブログでのアクセス数は貧相なものだ。
花酒爺の仕事場 「おぎぶん工房」ホームページ へ気軽に遊びにいらっしゃいませんか。
楽しく面白い発見があるはずです。
またケツ出し
テレビでCMをはさんで直前映像を二番煎じで見せる、時間稼ぎのダサい手法のこと。NHK以外の各局で時間稼ぎの常套手段になっている。
見たいヤマ場でCMを流され、バカタレどもの痴話に付き合わされ、おまけに上げ底リピートを食わされる。本番番組は実質半分程度に短縮といった、いわば時間泥棒をやってのけているのである。視聴者は、見せてやってるのだ主義の放映に、屁でもこきながら「またケツ出しか」とぼやくしかない。